絶壁の上のトランペット

絶壁の上のトランペットオフィシャルサイト|ストーリー
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美しい沖縄の小さな島。心と身体の癒やしを求めて島を訪れたアオイは、絶壁の上でトランペットを奏でる男「ジオ」に出会い、新たな人生を歩み始める。

「あなたもこれからは二十歳の女の子らしく、恋愛も、好きなことも、思う存分楽しみながら生きていくのよ。普通の女の子みたいにね…」母・ミツコ(大塚寧々)のそんな言葉を聞き、涙をこらえて海を眺めるアオイ(桜庭ななみ)。
東京で写真を学ぶ女子大生だったアオイは、心臓移植という大きな手術を受けた後、療養のため伯父・イチロウ(辰巳琢郎)が暮らす沖縄の小さな島を訪れる。そこでふと見上げた絶壁の上に、淋しげにトランペットを吹く青年を見つけた。

絶壁の上のトランペット

イチロウが養女マリ(子役名不明)と暮らすペンションで共に過ごし始めたアオイは、島の散策がてら白いポラロイドカメラで気に入ったものや風景を撮るのが日課になっていた。梅雨も明け、夏祭りを二日後に控えたある日、いつものようにポラロイドを首からぶら下げ出掛けたフリーマーケットで、古びたトランペットに心惹かれるアオイ。しかし店主らしい老人に「売り物じゃない」と言われ、残念に思いながらその背を見送る。
その帰り道、一人で海が見下ろせる海岸沿い。時折ポラロイドを構えたりしながら歩くアオイの耳に、小さなトランペットの音色が届いた。導かれるように向かった道の先、絶壁の上でアオイは、長くて白い指先を繊細に操り音色を奏でる不思議な青年・ジオ(エルジョー)と出会う。

ジオが営んでいるという食堂や秘密の海岸で楽しい時を過ごし急速に距離を縮めていく二人。「トランペットを吹くとイルカが怖がらずに近寄ってくれるんです」というジオの言葉でイルカに会ってみたくなったアオイは、夕暮れの中、ジオの演奏に耳を澄ます。海面を眺めていると本当に何かが近寄ってくる…。しかしアオイが立ち上がった瞬間、偶然携帯が鳴りその何かは海の向こうに消えてしまった。申し訳ない気持ちで電話を取るアオイの耳に響いたのは、東京で付き合い、別れたはずのコウイチ(久保田悠来)の少し懐かしい声だった。

祭りの一日目、一緒に買物に出たコウイチとマリを先に返したアオイはジオの家に向かう。人気のない家の扉をそっと開けるとアオイの大好物だった牡蠣料理が食卓に並んでいた。「一度ちゃんと料理を作ってあけ?たいと思っていたんです…あなたに」そう言いながら、魔法のように現れたジオ。食事の後、裏庭に誘われたアオイは、そこでジオの作った真珠の星座たちを見て感動する。
海が見える小さな庭で、ワルツに合わせて踊り始める二人。太陽が照らすジオの姿が煌めいたかと思うと視界がぼやけ、アオイは意識を失った。

祭りの二日目。体調の戻ったアオイは花火の下、サナエ(立花美優)とすれ違う。人混みにつかれたアオイはその場を離れたが、サナエは縄に火をつけ遊ぶ男の子たちを見つめていた。2年前のちょうど同じ頃、同じように火のついた縄を楽しそうに回して遊ぶジオを、目を細めてサナエが見ていた事なぞアオイには知る由もない。
そうして迎えた祭り三日目の朝。長い夢から覚めたような気分でアオイは浴衣を着て夏祭りの最終日に参加する事にした。浴衣を着て眩しく笑うアオイの美しさに魅了されたコウイチは、彼女を抱きしめたくなる。「アオイ…おいで」呟かれ、その気持に応えたいと思った瞬間、アオイの心臓が再び悲鳴を上げて…

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